最新動向:最新記事

医療安全に対する方法論は日進月歩、観点は十人十色です。ここでは医療現場の最新の動向を紹介します。

2006年4月10日
シミュレーション・ラボセンター 虎の門病院分院にオープン

全国で34病院を運営する国家公務員共済組合連合会は、所属する病院の共済医学会共同事業としてシミュレーション・ラボセンターを虎の門病院分院(川崎市高津区)に設立、4月1日から運用を開始した。医療の質と安全の向上を目的にしたもので、指導員が常駐する医療安全のための研修センターは大学病院以外では初めての...

2006年3月20日
オープンクリニックで"手の内"見せ合い質向上につなげる

「患者様の安全には十分に取り組んでいます」「それで十分となぜ言えるの?」――。医療安全に限らない話だが、客観的な指標を立てにくい分野の自己評価は難しい。特に、スタッフ数人規模のクリニックでは、他院との情報交換をする機会もあまりなく、質向上に向けた努力も自己満足に陥りがちだ。この開業医のジレンマを補...

2006年3月13日
高度情報化薬局における医療安全対策

今国会に提案されている医療法改正案では、医療安全対策の一層の充実を図る観点から現在、病院・有床診療所に義務付けられている医療安全確保体制を、無床診療所・歯科診療所・助産所・薬局にも広げることが盛り込まれた。従来、薬局では調剤過誤防止対策を中心に医療安全に取り組んできたところだが、法律で義務化される...

2006年3月 1日
毎日のヒヤリハット会議、利点はスピードと決断力

院内の医療安全対策に欠かせないヒヤリハット事例の検討会。医療安全担当者が月1回など定期的に集まっている医療機関は多いが、それを幹部級で毎日行う諮問会議にしてしまったのが独立行政法人国立病院機構呉医療センター(広島県呉市、700床)だ。各部署の決定権を持ったトップが集まるから決断と実行が速い。さらに...

2006年2月14日
多種多様な臨床検査、特色踏まえた安全対策をきめ細かに実施

昨秋、国立がんセンター中央病院で起きた検体取り違え事故(注)は、医療安全対策における臨床検査部門のウェイトが増していることを改めて示した。診療部や看護部、薬剤部とは異なる検査部の業務の特色をどうとらえ、安全対策に取り組んでいったら良いのか。北里大学病院(神奈川県相模原市)臨床検査部門(棟方伸一技師...

2006年1月27日
ICカードで不審者侵入防止、管理コスト削減効果も

「次はうちかもしれない」―。今年正月早々、仙台市・光ヶ丘スペルマン病院で起こった乳児連れ去り事件(注1)は、病院が犯罪のターゲットになりうる現状を浮き彫りにし、医療関係者を震撼させた。米国では、病院で起きる乳児誘拐も「医療事故」ととらえられ、不審者侵入対策が勧められているが、日本では"病院は開かれ...

2006年1月16日
38労災病院に共通チェックシート、相互審査の取り組みも

医療安全対策の点検に自己診断チェックシートを用いる病院は少なくないが、自院の対策が他院と比べてどの程度できているのか、あるいは不十分なのかを知る手立てはなかなかない。全国38か所の労災病院の本部である独立行政法人労働者健康福祉機構(神奈川県川崎市)は、2005年4月に全病院共通の「医療安全チェック...

2005年12月22日
新人看護師のインシデント報告を分析し、研修に反映

新人の仕事にミスはつきもの。そこから重大な事態が発生するのを防ぎ、リスクを感知できる能力の養成につなげていくのは上司や先輩の仕事になるが、めまぐるしい看護部の業務の中で、時宜に適った教育を行うのは正直なかなか難しい。横浜栄共済病院(横浜市栄区、455床)http://www.yokohamasak...

2005年12月 9日
医療版デミング賞「医療の質奨励賞」第1号が決定

文部科学省の外郭団体・財団法人日本科学技術連盟(日科技連)が設立した「医療の質奨励賞」の第1回受賞に、済生会横浜市南部病院(横浜市港南区、500床)が選ばれた。産業界「デミング賞」の病院版奨励賞という位置づけだ。安全な医療提供に向けた組織的な取り組み、また地域医療支援の充実などが高く評価された。 ...

2005年11月28日
CT造影剤副作用への危機認識、分析踏まえて個人差なくす

コンピュータ断層撮影(CT)検査では、造影剤使用に伴う副作用が100人に3人ほど発生する。かゆみなどの軽微な症状がほとんどだが、まれには死亡例も起こりうる。副作用は避けられないが、緊急事態に迅速・的確に対応する体制を作ることは可能だ。石心会狭山病院(埼玉県狭山市、349床)http://www.s...

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