最新動向:最新記事

医療安全に対する方法論は日進月歩、観点は十人十色です。ここでは医療現場の最新の動向を紹介します。

2007年7月30日
ANAグループ安全教育センター ASEC ANA Safety Education Center

~過去に経験した事故から学び、一人ひとりが安全のために何ができるかを考える~ ANAグループ社員の安全研修の場として、2007年1月にオープンしたASEC(ANA Safety Education Center)。安全教育センターには、航空業界の同業他社をはじめ、JR、地下鉄など「安全」に携わる企...

2007年7月30日
医療従事者のメンタルヘルス

うつ病の予防を職場内で行う 自殺の危険因子であるうつ病患者が全国的に、全世界的に増えてきている。財団法人社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所2006年調査結果によると、約6割の企業が"従業員のこころの病は増加傾向にある"と答えている。医療業界でも例外ではない。医療業界では5%がうつや不安障害の...

2007年7月 5日
医療技術の向上のために献体の活用を

~普及求め、医師らが活動~ 医療の質と安全の向上を図るため、献体(亡くなった人または家族の意思により寄付される遺体)を利用して医療技術を習得する「サージカル・トレーニング」を国内に導入する取り組みが注目されている。2006年9月、医師らが中心となり、NPO法人「MERI Japan」(名古屋市)を...

2007年6月26日
増えてきた医療現場へのTQM導入

製造現場での品質管理を役立てる製造現場での品質管理を役立てる さまざまな医療行為を「品質」の視点で捉え、良質の医療サービスを患者満足度の向上や医療安全の推進に役立てようという取り組みが増えてきた。とりわけ、品質が厳しく問われる製造現場の管理手法を医療現場に導入することで、事故を未然に防ごうとする活...

2007年6月 6日
医療事故の解決に必要な第三者機関の設立を

不可抗力による医療事故に本当に必要なことは医師への責任追及だろうか。裁判ではなく適切なる第三者機関の設立が、患者さん、医療者共に重要だ。そのために上昌広先生(東京大学医科学研究所 探索医療ヒューマンネットワークシステム部門 「現場からの医療改革推進協議会」 客員助教授)は厚生労働省に『対話自律型A...

2007年5月17日
院内感染防止に使いやすい消毒薬のガイドラインを作成

~東北感染制御ネットワークの『消毒薬使用ガイドライン2007』~ 院内感染を予防する上で、「消毒」は非常に重要な役割を果たしている。東北6県の医療関連施設で働くスタッフで結成された「東北感染制御ネットワーク(代表・賀来満夫東北大学教授)」は、消毒薬を適正に使用してもらうため、「消毒薬使用ガイドライ...

2007年5月 9日
患者持参薬―複写式一覧表でリスク軽減

東京慈恵会医科大学第三病院 医療過誤、医療事故の中で医薬品の投与に関連するエラーが大半を占めるといわれている。中でも最近注目されているのが、患者の持参薬に関連する過誤・事故の事例である。他院や外来で処方された医薬品が病棟でのチェックをすり抜け、重複投与や相互作用などの事態を引き起こすことがある。2...

2007年4月16日
陽子線治療施設の安全管理

~東北感染制御ネットワークの『消毒薬使用ガイドライン2007』~ 放射線はがんの三大療法のひとつとして利用されてきたが、近年、より効果的な放射線として陽子線が注目されている。国内で稼動している施設はまだ少ないため、施設や医療被曝など陽子線の安全性については十分に周知されていない。陽子線治療施設を持...

2007年3月15日
最先端医療シミュレーション施設 「メディカルプラネックス・イースト」

~シミュレーションで安全管理を体得~ 年々高度化する医療機器を模擬体験できる施設として、多くの医師に利用されてきたメディカルプラネックス。医師ばかりでなく看護師なども安全管理を学べる新棟が増設され、2007年4月のオープンを迎える。施設内の様子を一足早くレポートする。 自分の手で機器を動かし、技術...

2007年3月15日
医療安全風土尺度で医療安全の新しい知見を探る

九州大学大学院・医療システム学 松原紳一氏 安全風土―。組織のメンバーによって共有される職場の安全状態に関する認識といえる。近年、医療事故は他産業における事故と同様、不適切な規則や物品、人手不足など様々な要因が原因になっていると考えられている。安全風土もまた、エラー発生に影響する要因と考えられる。...

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