最新動向:最新記事

医療安全に対する方法論は日進月歩、観点は十人十色です。ここでは医療現場の最新の動向を紹介します。

2004年8月18日
リスク感度を高める危険予知トレーニング手法

介護現場に潜む事故の危険性をあらかじめ察知して、それへの対処法を検討する「危険予知トレーニング」を導入する事業所が広まりつつある。リスクに対する感度を高めるとともに、具体的な事故防止策を考える力が養えるという。そのトレーニングを取り入れた研修の様子を取材した。 ヒヤリハットには共通項が存在する 在...

2004年7月30日
採血方法を巡る医療現場の混乱に終止符か!? - 標準採血法のガイドライン公表と真空採血管の騒動の行方 -

7月上旬、日本臨床検査標準協議会(JCCLS、渡邊清明会長・慶応大学医学部教授)は標準採血法のガイドラインを初めて作成し、真空採血管による採血手順を公表した。昨年末、厚生労働省が非滅菌の真空採血管からの逆流による細菌感染への対応策の通知を出してから、その採血方法を巡って医療現場の混乱が続いていた。...

2004年7月14日
損害保険会社から見た介護保険施設のリスクマネジメント

最近は、介護事業に進出する医療法人が増えている。介護保険制度の普及で介護サービスの利用が急増する一方、介護事故も見過ごせない状況となりつつある。損害賠償を請求されたり、中には訴訟が提起されるケースもある。そこで今回は、賠償責任とリスクマネジメントの関連性について、あいおい損害保険クオリティライフ事...

2004年6月30日
患者とのコミュニケーションを深める出前式健康講座とモニター会

医師は十分に説明したつもりでも、患者にはその内容が全く伝わっていない場合がある。患者にとっては初めて聞く言葉も多いだけに、一度に理解するのは難しいからだ。とまどいや緊張感も影響している。医療法人三九朗病院(愛知県豊田市、111床)では、医師が地域に出かけて行って住民と触れあうことで、患者の視点に立...

2004年6月15日
安全力を高めるポイントは人材教育にあり ~効果を上げる鉄鋼会社の安全への取り組み

事故のない安全な業務の遂行は、あらゆる業種に共通の課題だ。自動車や航空機部品などに使われる特殊綱の生産で知られる「大同特殊鋼株式会社」(本社:愛知県名古屋市)では、トップの強いリーダーシップを基に、安全の具体的な目標を定め、的を絞った教育を徹底することで事故が減少しているという。その取り組みを取材...

2004年5月28日
患者と医師の関係改善に役立つセカンドオピニオン

セカンドオピニオンを求める患者が増えている。昨秋、「セカンドオピニオン外来」を設置した東邦大学医学部付属大森病院(東京都大田区、1,041床)では、セカンドオピニオンが患者と主治医の関係改善に役立っているという。インフォームドコンセントを強化する役割も果たしているようだ。その事情を取材した。 特定...

2004年5月14日
安全性を高める色のとりいれ方

普段、何気なく見ている色。実は人の心や身体の働きに影響を与えているという。カラーコンサルタントで、「介護に役立つ色彩活用術」(現代書林)の著者がある南涼子さんに、色の効用と、病院や高齢者施設の安全性を高めるための色の使い方について話しを聞いた。 Q.特別養護老人ホームなどの高齢者施設で色彩計画を手...

2004年4月16日
アセスメントツールの導入でわかった転倒転落を防止する鍵

患者の転倒転落を防止したいと努力しても、思うように事故が減らない。これという決め手が見つからないまま、どこかに諦めムードが漂う。かつての京都第一赤十字病院(京都市東山区、745床)はそうだった。だが、アセスメントツールの導入によって、ある変化が見られるようになってきた。 事故を予測しながら防げない...

2004年3月30日
患者の理解を深める疾患解説ビデオの活用

インフォームド・コンセントの必要性は理解していても、限られた診察時間内で十分な説明を行うのは困難を伴うことも多い。国際親善総合病院(神奈川県横浜市泉区、300床)では、病気や治療の説明にビデオを活用することで、患者の理解を促している。それは医療側にもゆとりをもたらす可能性がある。 事故を予測しなが...

2004年2月13日
看護師業務の追跡で事故原因を明らかに

看護師の行動を、音声による入力と、体の傾斜、歩数によって記録する「Eナイチンゲール」システムが開発された。勤務中の行動が時系列に記録されるため、正確なデータの収集に役立つ。インシデントや事故の原因究明にも一役買いそうだ。 同システムを開発したのは、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府相楽郡精...

ページの先頭へ