医療判決紹介:最新記事

医療関連訴訟の判例・裁判例からは多くを学べます。彼らは何故勝訴し、何故敗訴したのでしょう。

2004年5月25日
No.22「国立大学医学部付属病院で心臓バイパス術の後、真菌性眼内炎を発症して患者が両眼失明。患者遺族の国に対する損害賠償請求を一部認容」

平成15年 2月20日 名古屋高等裁判所判決(損害賠償請求事件) (争点) 患者の視力障害等に関する訴え・兆候を見落とし、早期に適切な治療行為を行わなかった過失の有無 過失と患者の両眼失明との間の因果関係 損害 (事案) 患者Dは国立大学医学部付属病院で心臓バイパス術を受けた後、脳梗塞を発症し、さら...

2004年5月25日
No.21「糖尿病性足壊疽により左足関節部切断。病院側の過失を認定。一部過失相殺」

平成15年 1月29日 広島高等裁判所松江支部判決(損害賠償請求事件) (争点) 病院医師の注意義務違反の有無 注意義務違反と左足関節部切断との間の因果関係 過失相殺 (事案) 平成8年1月8日、原告・被控訴人である患者X(昭和10年生まれの男性)が、被告・控訴人(外科専門の診療所を開設している医療...

2004年4月30日
選択の視点【No.20】

今回は、最高裁判所のホームページで紹介された最高裁判所判決の中から、都立病院における誤薬投与による死亡事故に関連して、院長に医師法上の警察への届出義務違反という刑事責任(有罪)を認めた判決をご紹介します。事案内容については、一審、二審の判決も参照しました。 この死亡事故については、刑事上も民事上も多...

2004年4月30日
No.20「看護師の誤薬投与による死亡事故。医師法上の警察への届出義務は合憲として、都立病院院長に対する医師法違反の有罪判決を最高裁も維持」

平成16年4月13日最高裁判所第三法廷判決(医師法違反、虚偽有印公文書作成、同行使被告事件) (争点) 医師法21条は、当該死体が自己の診療していた患者のものであるときにも、適用されるか 死体を検案して異常を認めた医師が、その死因等につき診療行為における業務上過失致死等の罪責を問われるおそれがある場...

2004年3月30日
選択の視点【No.18、19】

今回は、最高裁判所のホームページに紹介された高等裁判所判決の中から、一審(地方裁判所)での患者側敗訴判決が変更されて、 患者側の請求が一部認められたものを選びました。 このうち、No.19の札幌高等裁判所の判決は、ニュースなどでも話題になりましたが、この判決の中で、「除斥期間」という普段馴染みのない...

2004年3月30日
No.19 「B型肝炎罹患原因が集団予防接種との高裁判断。国に対する慰謝料請求認容」

平成16年1月16日札幌高等裁判所判決 (争点) B型肝炎感染と本件各集団予防接種との因果関係 国の予見可能性 国の結果回避義務 損害 民法724条後段の法的性質 (事案) ABCDE(このうちDは訴訟中に死亡し、相続人である妻と子2人が訴訟を承継)は、幼少時に国の実施した予防接種を受けた。 その後...

2004年3月30日
No.18 「不妊治療薬の副作用から脳梗塞、高裁で医師の過失を認定」

平成15年6月27日広島高等裁判所(損害賠償請求控訴事件) (争点) HCG製剤を追加使用したことが過失にあたるか 医師に検査を十分にしなかった過失があるか 平成7年4月3日時点で入院治療をしなかったことが過失にあたるか (事案) 本件患者(医療事故当時32歳の主婦)は、Aの設置・経営する社会保険A...

2004年2月27日
選択の視点【No.16、17】

(1)最高裁判所のホームページで紹介されている判決から、今回は「死亡した癌患者の延命の可能性」が争点となっている最高裁判決と高等裁判所判決を選びました。 (2)前回ご紹介したNo.14の最高裁判決と、今回ご紹介するNo.17の最高裁判決の両方が、平成12年9月22日の最高裁判決を引用しています。そこ...

2004年2月27日
No.17「スキルス胃癌死亡患者について、内視鏡検査を実施した医師が適切な再検査を行えば、延命の相当程度の可能性があったと判断。最高裁が1,2審判決を破棄」

平成16年1月15日 最高裁判所第一小法廷判決 (争点) 本件検査時点でスキルス胃癌との診断がされ、これに対する化学療法が開始されていたとすれば、患者が死亡した時点においてなお生存していた「相当程度の可能性」があったか (事案) 患者A(昭和43年生まれの女性)は、平成11年6月30日及び同年7月1...

2004年2月27日
No.16「肺癌確定診断のための検査を怠った県立がんセンター担当医師と県に対し、癌死亡患者の延命の可能性を奪ったことの責任を認めた一審判決を高裁も維持」

平成15年11月5日 名古屋高等裁判所判決 (争点) 平成6年9月の段階でA医師が肺癌と診断せず、経過観察にしたことに過失があったか 平成7年2月の段階でA医師が再度の気管支鏡検査や開胸肺生検等の検査をせずに経過観察としたことに過失があったか 上記1,2の段階でA医師に説明義務違反があったか A医師...

ページの先頭へ