医療判決紹介:最新記事

2013年の記事一覧

2013年12月10日
選択の視点【No.252、253】

今回は、手術における医師の過失が認められた判決を2件ご紹介します。 No.252の判決紹介にあたっては、掲載誌である、判例タイムズ及び判例時報の解説も参考にしました。 No.252の事案では、患者側は「医療事故調査会の協力医」である「某大学の心臓血管外科の教授」が匿名で作成したとする意見書を...

2013年12月10日
No.253「大学病院で肺動脈スリングの根治手術を受けた小児患者が、低酸素脳症を発症し、その後訴訟継続中に死亡。安全限界値を下回る血液希釈を行った医師の過失を認め大学病院側に損害賠償を命じた地裁判決」

津地方裁判所平成22年1月28日判決 判例タイムズ1329号194頁 (争点) 本件手術における酸素供給に関する医師の過失の有無 過失と低酸素脳症発症及び死亡との因果関係   (事案) A(平成8年生、男児)は、平成9年1月17日、喘息様気管支炎でB病院を受診し...

2013年12月10日
No.252「市立病院の医師が先天性心疾患を有する患者にフォンタン手術を行った際に、心房裂創を生じさせ、患者が低酸素脳症に陥る。その後訴訟中に患者は死亡。医師の過失を認めて市に損害賠償を命じた高裁判決」

福岡高等裁判所 平成19年6月1日判決 判例タイムズ1266号281頁、判例時報2022号20頁 (争点) 心房裂創を生じさせた過失の有無 損害   (事案) 患者A(女性)は、小学校時に単心房・単心室、肺動脈狭窄症等であることが判明し、運動を禁止された。中学校...

2013年11月10日
選択の視点【No.250、251】

今回は、医師の診断ミスに関して損害賠償が命じられた判決を2件ご紹介します。 No.250の事案では、医師が初診時に患者の脳梗塞を発見して治療を開始していれば、後遺障害の程度を相当程度軽減することは可能であったものの、後遺障害の発生を完全に回避することは困難であったと認められるべき事情があるとし...

2013年11月10日
No 251「救急で搬送されたTIA(一過性脳虚血発作)の患者を医師がTIAでないと判断。約2週間後に患者が脳梗塞を発症し後遺障害を負う。病院側に慰謝料の支払いを命じた地裁判決」

福岡地方裁判所平成24年3月27日判決 判例時報2157号68頁 (争点) Y病院医師らの過失の有無 (1)TIA又はその疑いが強いと診断すべきであったか (2)早期機序確定・治療開始義務違反があったか 早期機序確定・治療開始義務違反とXに生じた後遺障害との因果関係の有...

2013年11月10日
No.250「整形外科医が右手の指が動かないなどとの症状を訴えた患者を正中神経麻痺との当初の診断を維持したために、脳梗塞の発見が遅れ、患者に後遺障害発生。医師の過失を認め病院側に損害賠償を命じた地裁判決」

大阪地方裁判所平成9年4月30日判決 判例タイムズ969号235頁 (争点) 脳梗塞発症時期 脳梗塞を発見すべき注意義務を怠った医師の過失の有無   (事案) X(鈑金加工業経営者)は、平成3年11月ころから、右手が少々だるく感じられ、近所の整骨院に通院したが改...

2013年10月10日
選択の視点【No.248、249】

今月は、刑事事件判決を2件ご紹介します。 No.248の事案については、No.20とNo.196でご紹介したのと同じ事故に関するものですが、今回ご紹介するのは、誤薬投与を行った看護師2名が業務上過失致死罪に問われた事件の判決です。 弁護人は、都立病院の体制上の不備に起因するところがあり、看護...

2013年10月10日
No.249「看護師が入院患者2名の足の爪を剥離させたとして、傷害罪で起訴。有罪とした一審を破棄し、無罪を言い渡した高裁判決」

福岡高等裁判所 平成22年9月16日判決 判例タイムズ1348号246頁 (争点) Yの行為につき傷害罪が成立するか   (事案) Y看護師(被告人)は医療法人Z病院で看護師として勤務していた。 Y看護師は、「(1)平成19年6月15日午前7時45分ころ、Z同病院において、...

2013年10月10日
No.248「看護師が投与薬剤を取り違えて、患者が死亡。看護師2名に業務上過失致死罪の成立を認めた地裁判決」

東京地方裁判所平成12年12月27日判決 判例時報1771号168頁 (争点) 薬剤の取り違えに関する看護師の注意義務違反の有無および量刑   (事案) 患者A(本件事故当時58歳、女性)は、慢性関節リウマチ治療のため、B都立病院に入院して、左中指滑膜切除手術を受けた。看護師...

2013年9月10日
選択の視点【No.246、247】

今回は、呼吸管理・気道確保に関する病院側の過失が認められた判決を2件ご紹介します。 No.246の事案では、裁判所は、病院医師の過失を認めた理由の中で、患者の容態が急変したことが、医師の予想外のことであり、急性喉頭蓋炎が稀な疾患であって急変を予想できなかったことがある程度やむを得ないとしても、...

2013年9月10日
No.247「患者に装着された気管カニューレに痰が詰まり、低酸素脳症に陥り、遅延性意識障害の後遺症。医師らに痰による気道閉塞及び呼吸困難を防止すべき注意義務があるとした地裁判決」

東京地方裁判所平成18年3月6日判決 判例タイムズ1243号224頁 (争点) 呼吸管理に関する過失の有無 (事案) X(昭和19年生まれの女性・専業主婦)は、平成元年ころ、くも膜下出血を発症し、クリッピング手術を受けた。また平成12年12月頃、交通事故による外傷性脳内出血と骨盤骨折のため、N医...

2013年9月10日
No.246「気道確保がおくれたため、急性喉頭蓋炎の幼児が、低酸素性脳症に罹患し、死亡。市立病院の医師の過失を認めて市に損害賠償を命じた地裁判決」

福島地方裁判所平成17年3月9日判決 判例タイムズ1242号254頁 (争点) 気道確保を遅延した医師の過失の有無   (事案) A(平成9年生、男児)は、平成12年3月27日夜、睡眠中に目を覚まし機嫌が悪く泣きぐずり、同日午後9時40分ころ、ミルクを吐いた。 同日午後10...

2013年8月 9日
選択の視点【No.244、245】

今回は、病院側に損害賠償が命じられた事案で、転医義務が争点の一つとなっている判決を2件ご紹介いたします。 No.244の事案では、ステントの回収作業に6時間余りかかっています。遺族はステント抜去のために転医すべきであったとの主張もしましたが、裁判所は、担当の内科医が、自身の病院の外科医2名の協...

2013年8月 9日
No.245「大学病院のメンタルヘルス科及び眼科で心因性の視力障害として治療を受けていた患者がクリプトコッカス髄膜炎により両眼を失明。大学病院の医師が神経内科に転医させるなどの適切な措置を怠ったため、患者は両眼の失明という重大な後遺症が残らなかったであろう相当程度の可能性を侵害されたことにより精神的苦痛を被ったとして、患者の請求を一部認容し、学校法人及び医師らに慰謝料の支払いを命じた地裁判決」

大阪地方裁判所平成19年11月21日判決 判例タイムズ1265号263頁 (争点) クリプトコッカス髄膜炎を精神疾患と誤診した過失の有無 過失と失明の因果関係及び損害   (事案) X(昭和44年生まれの女性)は、平成16年1月、長女を出産した。Xは、1月22日...

2013年8月 9日
No.244「経皮的血管形成術(PTA)及びステント留置術を受けた急性動脈閉塞症の患者が、術後、急性胃粘膜病変等に罹患し出血性ショックにより死亡。医師にはPTA及びステント留置術を失敗した時点で血管外科のある県立病院等への転医義務違反があったとされた地裁判決」

岐阜地方裁判所 平成18年3月30日判決 判例時報1961号121頁 (争点) PTA及びステント留置術後の転医義務の有無 Y2医師の過失とAの死亡との因果関係   (事案) 患者A(死亡当時62歳の男性・鉄工所でのアルバイトと農業を兼業)は、糖尿病及び高血圧の...

2013年7月 5日
選択の視点【No.242、243】

今回は、手術時の麻酔に関して医師の過失が認められた裁判例を2件ご紹介します。 No.242の事案では、手術が成功していたとしても、その後に予想された後遺症及び再発可能性に照らすと、患者の就労可能性は低いとして、死亡した患者の損害賠償の項目としての逸失利益を認めませんでした。事案の紹介にあたって...

2013年7月 5日
No.243「脱水状態の患者にイレウスの手術を実施。患者が脳虚血による大脳皮質障害による意識障害に陥る。道立病院の麻酔科医の過失を認めた地裁判決」

札幌地裁平成14年6月14日判決 判例タイムズ1206号240頁 (争点) X1の全身状態の把握を怠った過失の有無について 麻酔の手技が不適切であったことについて   (事案) 平成3年1月25日、X1(昭和17年9月生まれ・男性)は北海道の開設する病院(以下、...

2013年7月 5日
No.242「患者の仙骨全部の摘出及び骨盤再建手術の際、輸血用血液が血管外に漏出し、患者が頭蓋内出血を起こし死亡。患者遺族の請求を棄却した一審判決を変更して、国立大学病院麻酔担当医の術中の観察義務違反を認めた高裁判決」

広島高裁岡山支部平成10年1月29日判決 判例タイムズ982号239頁 (争点) 麻酔担当医の過失(術中の頸部、頭部の観察義務違反)の有無   (事案) A(死亡当時28歳の女性・主婦)は平成2年11月22日、市民病院において仙骨部骨巨細胞腫で手術が必要であるとの診断を受け、...

2013年6月 5日
選択の視点【No.240、241】

今回は、手術後に患者が死亡した事案で、術後の医師の対応に過失が認められた判決を2件ご紹介します。 No.240の事案のご紹介にあたっては、判例時報の解説も参考にしました。ただし、高裁判決のため、一審判決引用部分の具体的内容が分からず、事案の詳細がご紹介できない部分があります点をご了承下さい。な...

2013年6月 5日
No.241「胃癌の手術後、患者が死亡。医師が消化管穿孔による細菌性腹膜炎の発症に気づかず開腹手術等を行わず、漫然と保存的治療を行った過失があるとされた地裁判決」

東京地裁平成15年3月12日判決 判例タイムズ1185号260頁 (争点) 医師の過失(開腹術を行うことなく漫然と保存的療法を施行した過失)の有無   (事案) 平成5年3月8日、A(当時43歳の女性・主婦)は胃痛・悪心のためY医療法人が開設、経営するY胃腸科外科病院(以下、...

2013年6月 5日
No.240「S状結腸癌切除手術後、患者が死亡。医師らに縫合不全の発見及び再手術の施行が遅れた過失があるとして、一審判決(患者側敗訴)を変更し、病院側に損害賠償を命じた高裁判決」

大阪高裁平成7年9月13日判決 判例時報1568号54頁 (争点) 患者Aの死因 医師の過失(縫合不全の発見及び再手術の施行が遅れた過失)の有無   (事案) 患者A(当時63歳・男性)はY1医療法人の経営する病院(以下、Y病院という)で、S状結腸癌切除手術(第...

2013年5月22日
選択の視点【No.238、239】

今回は、手術後の気道確保につき、医師の過失が認められた判決を2件ご紹介します。 No.238の事案では、術後の患者のパルスオキシメーターによる酸素飽和度の数値(SpO2)等に関してはパルスオキシメーターから、直接印字した形式では保存されておらず、後日作成された3種類の書面が存在しました。裁判所...

2013年5月22日
No.239「口蓋扁桃摘出手術後、患者に重度の脳障害。術後出血に対する止血の際の気道確保につき、意識下挿管ではなく全身麻酔による迅速導入を選択した医師の過失を認め、病院側に賠償を命じた地裁判決」

広島地方裁判所平成23年2月23日判決 判例時報2120号57頁 (争点) 術後出血に対する止血の際の気道確保について、意識下挿管ではなく全身麻酔による迅速導入法を選択したことに関する医師の過失の有無   (事案) X(当時57歳、女性)は、平成19年1月29日、Y独立行政法...

2013年5月22日
No.238「国立病院でのアデノイド切除術及び両側口蓋扁桃切除術終了後の気管内チューブ抜管により生じた上気道閉塞で患者が呼吸困難に陥り死亡。挿管による気道確保を行わなかった麻酔医師に過失があるとした事例

福井地方裁判所 平成16年3月17日判決 判例時報1882号99頁 (争点) 担当医師が気道確保に関する注意義務に反したか否か   (事案) X1及びX2の長男であるA(手術当時5歳1ヶ月)には睡眠中に数秒間呼吸停止を繰り返す症状が見られたため、平成8年12月24日、AはX1...

2013年4月 2日
選択の視点【No.236、237】

今回は、不適切な歯科治療につき歯科医師の責任が認められた判決を2件ご紹介します。 No.236の事案では、緊密な根管充填が施されたか否かが争点となり、歯科医師は、ガッタパーチャポイントと糊剤(FR)を併用し、十分な充填を実施したが、X線写真上、充填剤が不十分なように写っているのは、糊剤が吸収さ...

2013年4月 2日
No.237「ジルコニアブリッジ適応性の判断について、歯科医師が患者の咬合力や咬合関係を慎重に精査すべき注意義務を怠ったとして、歯科医師に賠償を命じた地裁判決」

東京地方裁判所平成24年1月19日判決 判例タイムズ1374号178頁 (争点) 不適応なジルコニアブリッジを装着したことについてのY2歯科医師の過失の有無   (事案) Xは、平成19年10月26日、H病院において、I歯科医師により、右上6番から左上2番につき、右上6、3番...

2013年4月 2日
No.236「歯科医師が根管治療の際、根管の緊密な充填を実施すべき注意義務に違反したとして、患者からの損害賠償請求が認められた地裁判決」

東京地方裁判所 平成23年2月14日判決 判例タイムズ1381号192頁 (争点) 根管充填治療における注意義務違反の有無   (事案) 平成13年6月8日、X(昭和51年6月生まれの女性)は歯科医師であるYの開設する歯科医院(以下、Y歯科医院とする)を受診し、同年7月ころま...

2013年3月11日
選択の視点【No.234、235】

今回は、仮死状態に陥った新生児につき、分娩時の医師の過失が認められた事案を2件ご紹介します。 No.234の事案で、吸引分娩の開始時期について、病院側は分娩当日の午前7時50分ころから直ちに吸引分娩に取りかかり、5、6回ほど吸引分娩を行い、最後の2回が滑脱したため、午前8時15分ころに鉗子分娩...

2013年3月11日
No.235「新生児が重度の新生児仮死で出生し、重度の脳性麻痺などの後遺症が生じた後、約1年後に死亡。帝王切開を行わなかった医師の過失を認め病院側に賠償を命じた地裁判決」

青森地方裁判所弘前支部 平成14年4月12日判決 判例タイムズ1187号301頁 (争点) Y2医師に帝王切開を行わなかったことについて過失はあったか Y2医師の過失とAの脳性麻痺及び死亡との因果関係の有無   (事案) X1(出産当時21歳・初産)は、平成4年...

2013年3月11日
No.234「新生児が低酸素性脳障害に陥り、約6年後に呼吸不全により死亡。早期に吸引分娩または鉗子分娩を実施しなかった医師の過失を認め病院側に損害賠償を命じた地裁判決」

大阪地方裁判所堺支部 平成11年11月5日判決 判例タイムズ1032号219頁 (争点) Y2医師の分娩監視に過失があるか否か   (事案) 平成3年10月23日、X1(女性・当時27歳)は、Y1医療法人(Y2医師が代表者理事長である)が開設したY産婦人科病院(以下、Y病院と...

2013年2月 1日
選択の視点【No.232、233】

今回は、分娩後に産婦が大量出血に陥り死亡した事案を2件ご紹介します。 No.232の事案では、患者遺族側の請求していた慰謝料よりも、裁判所の認めた慰謝料額は減額されていますが、その理由の一つとして、裁判所は、客観的には病院側の過失が認められるものの、患者を救命するための懸命の治療行為を行ってきたこと...

2013年2月 1日
No.233「羊水塞栓症により、分娩後に産婦が死亡。医師の輸血措置等の遅れと死亡との因果関係は否定したが、産婦の『適切な治療を受ける権利』を侵害したとして、病院側に遺族への慰謝料の支払いを命じた地裁判決」

大阪地裁 平成8年11月20日判決 判例タイムズ947号253頁 (争点) 医師に輸液の実施について過失はあったか 医師に輸血指示の時期について過失はあったか 因果関係の有無 (事案) A(死亡当時38歳の初産婦)は、平成2年2月8日午前5時30分ごろ陣痛が生じたので、午前5時45分ころ、分娩のため...

2013年2月 1日
No.232「分娩後、産婦が弛緩性子宮出血による出血性ショックにより死亡。医師に輸血用血液の手配の遅れの過失があったとして遺族への損害賠償を命じた地裁判決」

前橋地方裁判所平成7年6月20日判決 判例タイムズ884号215頁 (争点) 医師の過失の有無(輸血用血液の手配の遅れ) 輸血の遅れの過失とA死亡との因果関係の有無 (事案) 平成3年6月18日、A(女性・昭和34年生まれの主婦で会社従業員)は、産科・婦人科を専門とする医療法人であるY1が開設し、Y...

2013年1月17日
選択の視点【No.230、231】

今回は、薬剤投与によるショックに関して、病院側の責任が認められた裁判例を2件ご紹介します。 No.230の事案では、病院側は、心臓疾患の素因のある患者の後遺障害は、心筋梗塞を原因とするものであるか、その影響も考えられるから、損害額を確定する場合に考慮されるべきとの主張をしました。しかし、裁判所は、事...

2013年1月17日
No.231「内視鏡検査のため局所麻酔を投与された患者が、挿管直後に心停止の状態となり、死亡。遺族の損害賠償請求を棄却した一審判決を変更して、病院側の不法行為責任を認めた高裁判決」

福岡高等裁判所平成17年12月15日判決 判例タイムズ1239号275頁 (争点) 患者の死因(局所麻酔薬アレルギーによる心不全か、脳幹部脳梗塞か) 局所麻酔薬投与に際して、医師らに注意義務違反があったか 救命措置について、医師らに注意義務違反があったか 相当因果関係の有無 (事案) Y病院は、精神...

2013年1月17日
No.230「大動脈冠動脈バイパス手術の適否を判断するため、肝機能検査を受けた患者がアナフィラキシーショックに陥り無酸素脳症を発症。大学病院担当医師の問診義務違反を認めて学校法人に損害賠償を命じた地裁判決」

横浜地裁 平成15年6月20日判決 判例時報1829号97頁 (争点) 本件ICG検査とAPショックおよび心停止発症との因果関係の有無 医師のAPショック発症の予見可能性の有無 予診・問診義務及び本件ICG検査回避義務違反の有無 (事案) X1(当時60歳の男性・家電製品販売修理を目的とする会社代表...

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