厚生労働省より「医薬品・医療機器等安全性情報」が発刊されています。この冊子は、「収集された副作用情報をもとに、医薬品等のより安全な使用に役立てていただくために、医療関係者に対して情報提供されるもの」で、使用上の注意の改訂や、そのほか厚生労働省からの医療安全に関するコンテンツが掲載されているものです。紙媒体だけではなく、独立行政法人医薬品医療機器総合機構・医薬品医療機器情報提供ホームページからも閲覧可能です。
また上記機構ホームページでは医薬品医療機器情報のメール配信サービスも行っています。これは「医薬品・医療機器等安全性情報」のほかに「緊急安全性情報」「使用上の注意の改訂指示」「回収情報(クラスI)」などが発せられた場合、あらかじめ登録されたメールアドレスに対して無料で情報が配信されるサービスです。「医薬品・医療機器等安全性情報No.254(平成21年1月29日)」によると、病院・診療所・調剤薬局数が約23万施設といわれている中、平成20年12月末までの当該配信サービスの登録数は17,924件にとどまっているとのこと。1施設1登録ではなく、1個人1登録のサービスであることを鑑みれば、あまり知られていないのだろうと想像されるところです。