今回は、京都大学医学部附属病院医療安全管理室室長・病院教授である松村由美先生編著の「京大病院 院内事故調査の指針」をご紹介します。
本書は、「医療事故調査」の実際の流れを具体的に理解できる、というコンセプトで作成されたもので、京大病院の院内指針をあえて一般向けに記述し直すことをせず、そのまま公開しています。2011年に松村先生ご自身が突然医療安全管理者になってから、何をどうしてよいのかわからず手探りで積んできた経験をもとに、対応に悩んでいる医療安全管理者が知りたいこと、必要な情報といった視点でまとめられています。
また、支援団体としての京大病院の支援内容や手順等も記載されています。
まさに、帯のコピー~医療事故調査を初めて行う医療機関にとっての「道しるべ」~のとおり、「ほかの医療機関ではどのように取り組んでいるのだろう...?」という思いに応える1冊。医療の現場に携わるすべての方々への指南書として、ぜひお手に取ってご覧いただきたいと思います。
京大病院 院内事故調査の指針――医療安全管理部における対応の実際
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