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京大病院 院内事故調査の指針-医療安全管理部における対応の実際

今回は、京都大学医学部附属病院医療安全管理室室長・病院教授である松村由美先生編著の「京大病院 院内事故調査の指針」をご紹介します。

本書は、「医療事故調査」の実際の流れを具体的に理解できる、というコンセプトで作成されたもので、京大病院の院内指針をあえて一般向けに記述し直すことをせず、そのまま公開しています。2011年に松村先生ご自身が突然医療安全管理者になってから、何をどうしてよいのかわからず手探りで積んできた経験をもとに、対応に悩んでいる医療安全管理者が知りたいこと、必要な情報といった視点でまとめられています。

また、支援団体としての京大病院の支援内容や手順等も記載されています。

まさに、帯のコピー~医療事故調査を初めて行う医療機関にとっての「道しるべ」~のとおり、「ほかの医療機関ではどのように取り組んでいるのだろう...?」という思いに応える1冊。医療の現場に携わるすべての方々への指南書として、ぜひお手に取ってご覧いただきたいと思います。

京大病院 院内事故調査の指針―医療安全管理部における対応の実際

京大病院 院内事故調査の指針――医療安全管理部における対応の実際

編著者:
松村 由美(京都大学医学部附属病院医療安全管理室室長・病院教授)
単行本:
116ページ
出版社:
メディカルレビュー社
ISBN:
978-4-7792-1712-8
定価:
本体3,500円+税

目次

第1章
医療事故の届出
  • 医療事故(死亡またはそれに準じる事例)の判断
  • 医療事故調査・支援センターへの届出に該当するか否かの判断プロセス
  • 医療事故調査・支援センター(日本医療安全調査機構)以外への届出
第2章
遺族への説明
  • 医療事故調査の過程での患者遺族とのコミュニケーション
  • 医療事故の遺族への説明事項
  • 調査結果の遺族への説明について
第3章
医療事故調査委員会
  • 院内調査開始
  • 事故調査委員会開催の準備
第4章
医療事故調査報告書作成手順
  • 表紙
  • 目次
  • 調査報告書の各章
第5章
支援団体としての京大病院の位置づけ
  • 支援団体の役割
  • 京大病院が構成員として参加している支援団体
  • 支援団体の業務(総論)
  • 京大病院が提供する支援(各論)
  • 京都大学における支援情報の取扱について
第6章
資料
  • 京都大学医学部附属病院医療事故(事例)調査委員会規程
  • 京都大学医学部附属病院医療安全管理委員会規程
  • 京都大学医学部附属病院危機管理会議内規
  • 京都大学における病理解剖の依頼手順(院内用)
  • 京都大学における死亡時画像診断の依頼手順(院内用)
  • 参考となる資料・文献
カテゴリ: タグ: 2017年2月14日
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