読者から事務局にご提供いただいた書籍をご案内します。
本書は、業種を問わず、事務に関係する方に役立つ内容となっています。医療界でもカルテ、投薬など事務作業が関連する場面はたくさんあります。
本書内に登場するキーフレーズと内容の一部をご紹介します。
- 楽をしたい本能は「手抜き」につながる
- 熟練度が増してきた時期は最も危険
- 慣れには落とし穴が潜んでいる
例えば、著者によると、チェックリストの活用は有効ですが、使い方に注意しなければなりません。人間には常に楽をしてエネルギーを温存しようとする本能があり、作業結果の確認を終えるごとに検印を押捺すべきチェックリストにまとめて押捺するようになってしまうと、本来のチェック効果は期待できないからだとしています。
- 掛け声だけで問題の全ては解決できない
- 事務フロー図により危険箇所をあぶり出す
- 事務ミス情報が共有されないのは社会的な損失
事務の一連の流れを文字で箇条書きに書き出すだけでなくフロー図に表すと処理のつながりが明らかになる、「使えないマニュアル」を本当に実務に使えるものとするためにもフロー図を作ることが重要、フロー図を活用して一日の仕事の流れの「危険箇所」をあぶり出しあらかじめ対策を講じておくことが大切、などということも強調されています。
新年度です。新人の方はもちろんベテランの方も、初心忘れるべからずの気持ちで、この本の中から、現場で活用してみようと思うものをみつけてみてはいかがでしょうか。
事務ミスを防ぐ知恵と技術
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