今回は、ジェローム・グループマンの「医者は現場でどう考えるか」をご紹介します。著者は30年間医師をしていますが、本書を書いて、患者や患者の家族またはその友人が、医療ミスを招く認識エラーの連鎖から守ってくれるかけがえのないパートナーであることに気付いたと言っています。
臨床医としてどのように考えるべきか、明確に教えてもらったことがない世代の著者が、自身や同僚などが経験した様々な事例をもとに、医師の頭の中を旅していく内容になっています。
実際にこの本を読んだ医師から「たくさんのカルテよりも、患者との良いコミュニケーション、患者の困っていることを詳しく聞くことによって的確な診断ができることがあるという話が沢山載っている。この本は非常に為になると思う」という感想を聞きました。よろしければ一度手にとってみてください。
(「はじめに」より抜粋)
医学は基本的に不確実な科学である。医師は誰でも診断と治療を間違えることがある。しかし、どうやってよりよく思考できるかを理解すれば、間違いの頻度と重度を軽減することは可能だ。本書はそれを目標にして書かれたものである。主に一般の読者を想定して書いたが、医師ならびに他の医療従事者にも役立つと思う。
「医者は現場でどう考えるか」
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